【慣れたよね】
たとえばラウンジで談笑しているサンダークラッカーの背中には、たいていスカイワープが密着している。人目も憚らず後ろから腰に手を廻して。デカイ翼のシーカーが二機、約一機分の場所に収まっているのだからコンパクトで良いじゃないか、と思う程度には、コンズも現実を見つめることを放棄している。





... and kiss.2





【犬も食わない】
スカイワープとサンダークラッカーも、たまに喧嘩をする。といっても、片方が背中にへばりついているのだから勝負は一方的だ。「離せよ! んあ、んなトコ咬むんじゃねェ!」水色の翼に歯を立てながら、黒色は周囲を睨みつけている。ただのマーキングだと気づいていないのは、咬まれている当人だけだ。





【そこじゃない】
疑問は解決されねばならない。スカイワープが不在の飲み会で、猥談にかこつけてダージが先陣をきった。「お前、ワープにどこまでキスされたんだよ。え? クラッカー」ほろ酔いのサンダークラッカーは、意外に機嫌よく答えた。「指先とか翼とか」「ンなもんは、いつも見てる」全員が即座にツッコんだ。





【爆発してろ】
「えーと頭」「それから?」「唇」「そんだけじゃねェだろ」「…胸」「おう」「……腹」「……」「………こ、腰」そう言って、顔を真っ赤に染めて俯いたサンダークラッカーを見て、飲み会の面子は心からスカイワープを祝福した。そして、二度とこの件に口は出すまいと、少々疲れを感じながら決心した。








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